タイ仲間がタイから帰国時、日本の空港検疫で
コロナ陽性と判断されました。
ちょうど僕たちと同時期に一時帰国したプアン!
急でびっくりしたよね…!
幸い本人は無症状で、隔離最終日まで特に症状は無いままだったみたい。
SNSやネットで調べても、国内感染した方の体験談はたくさん出てくるけど
空港検疫で陽性となった人のエピソードは、あまり無いよね。
情報が無いと不安だよね…!
という訳で(?)、今回その方にインタビューさせて頂く事ができました!
もちろん、リモートでのインタビューです!
当事者だからこそ目にしたリアルな現場の状況、
水際対策を体験して感じた事など貴重な情報ばかり!
少し長い記事になるので、必要な項目や気になるタイトルだけ
「もくじ」でチェックしてもOKです!
「空港検疫」のルールって?
まず、基本的な「空港検疫」について綴っていきたいと思う。
国内の場合、症状が出た、濃厚接触者となってしまってしまった、イベント出席に陰性証明が必要etc…色々な理由でクリニックやPCRセンターへ自主的に行くするのが主流だろう。
空港検疫の場合は、全てが「強制」となる。
ジャパン『Welcome Back to Japan~!家に帰りたいよね?じゃあ、やるしかないよ?No choice、わかる?』
厚生労働省の2/17発表によって、3月からはワクチン接種を3回終了していれば
強制隔離は無くなり自宅待機でOKになったよね!
もう少し早かったらなあー!涙
海外からの帰国者に対する最新の隔離・待機日数や、現時点での帰国にあたって準備しなければならない項目など、厚生労働省WEBサイトに水際対策の詳細が書かれている。
この記事を読んでいる方、タイ以外からのご帰国の方も含め、ぜひチェックしてみて欲しい。
今回の主人公は…
今回この記事に協力してくださったのは、タイの貴重なお友達「LEOさん(もちろん仮名)」。
タイのLEOビールを水のように飲み、激かわチワワを飼っていらっしゃるので、今回はLEOさん(アイコンはチワワ…のつもり)とさせて頂いている。
はじめまして、LEOと申します!
私の体験談を、Ellieと一緒にこちらの記事で綴っていきたいと思います。
空港検疫についてはリアルな情報が本当に少なく、本当に不安でした…。
同じ思いをされている方など、少しでもお役に立てると嬉しいです!
空港で「陰性」だったのに、ホテルでは「陽性」…
しかも同室のご主人は「陰性」…!
なんだかよく分からない展開だわ…?
ここからは、LEOさんの体験談をLEOさん目線で綴って頂きたいと思います!
それではLEOさん、スース―ナカ―!!
《 隔離0日目 》陽性と判明、これからどうすれば…?
タイから成田空港へ到着時、空港内のPCR検査では夫婦ともに「陰性」でした。
強制待機中に体調不良などは一切無く、早く自宅へ帰りたいな~、自主隔離が終わったら友人へお土産を渡そう♪など、のんきに考えていました。
待機最終日の早朝に実施されたPCR検査(唾液)の結果は、お昼ごろ部屋の内線に連絡いただけるとの事だったので、ランチのお弁当を食べながらのほほーんと待っていると、やっと電話が。
「こちら入国者健康管理センターです。ご主人は陰性でしたので明日帰宅となりますが、奥様は陽性でしたので、明日から別のホテルへ移動していただく必要があります。」
まさに「根耳に水」…あまりに急なことで、言葉を失いました。
二重マスク、フェイスシールド、ビニール手袋、除菌シート…などなど周りから
「やりすぎじゃない?」と言われる程、タイでも日本でも気を付けていたのに?
空港でのPCR検査では「陰性」だったのに?
どうして?
しかも、私だけ?
空港検疫については知識が全く無かったので、これからどうなるのか、どういう流れとなるのか一切わからないということが一番の恐怖でした。
Point① 陽性と診断されたら確認しておくべきこと!
突然の事でプチパニックになった私ですが、下記のような質問をして、結果的にとても役に立ちました。直後は混乱すると思いますが、一旦落ち着いて、ぜひ確認する事をオススメします!
国内感染との一番の違いは、自宅隔離が出来ないということです。
いくら、無症状 or 軽症でも、です。
強制的に陽性者隔離ホテル(重症の場合は病院)へ移動させられます。
私は「走り回れるくらい元気&食欲もりもり」という状況が逆に怖くて(笑)、
ダメ元で一度お医者さんと話したい旨を相談しました。
オペレーターの方が「直接は話せませんが、私を介してで良ければ医師にお聞きしておきます」と言ってくださったので、遠慮なくお願いしました。
これは、すごくラッキーでした!
無症状で医師との問診が無い方でも、不安な時はダメ元で相談してみると良いと思います!
“ホテルガチャ”の次は、”オペレーターガチャ”…
まさかの陽性…その時の正直な気持ちは?
その日の夕方に夫だけ帰宅、私の陽性者隔離ホテルへの移動は翌日の夕方になるという事でした。
夫を迎えに来た防護服のスタッフに「あー…この人が陽性者か…」みたいな目をされた事は、たぶんしばらく…いや、一生忘れられません。
陽性と判明した為、これまで毎日部屋の外に出してOKだったゴミ等も、今日からは外に出さず部屋にためておくようにと指示も。
さっそく「バイ菌」扱いかあ…と、ため息が出たのを鮮明に覚えています。
正直、本当にショックでした。
仕事の予定もプライベートの予定も全てキャンセル。
すごく精神的に堪えましたね。
陽性と判明してからは、健康管理センターのオペレーターが細かな指示を
くれるのですが、人によっては、とても冷たい方もいました。
私は何度も同じ話をしたり、同じことを聞かれるのが嫌だったので、
途中とても親身に話を聞いてくれたオペレーターの方に直通番号と
お名前を聞き、それからは毎回その方に連絡するようにしました。
ちょっとした事でストレスに感じてしまう精神状態だったので、この方法は
大正解でした。皆さんも、優しいオペレーターの方に当たったらすぐに
直通番号を聞く事をオススメします!
私だったら、悲しみを通り越して怒りさえこみあげてくるかも…。
プーケットでマスクも付けずに爆音で音楽を流しながらバイクで
逆走しているようなファランなら分かるけど!?なんで私!?
こんなに気を付けてたのに!?ホワァァァイ!??
《 隔離1日目 》ついに、陽性者隔離ホテルへ!
陽性と判断されたのが昨日(0日目)だったので、まだ陽性者隔離ホテルに移動はしていなくとも、この日が1日目とカウントされます。
夕方に移動すると言われていましたが、結局19:00過ぎに防護服で完全防備したスタッフが迎えに来ました。
私の場合は事前連絡などは無く、突然部屋のドアをノックされるというファンキースタイル。
事前にオペレーターやスタッフへ、「出発時はどのように呼ばれますか?」など確認しておくと、荷物の準備など時間を計算できて良いと思います!
スタッフに「荷物はご自身で運んでください」と冷たく言われ、はいはい、バイ菌の荷物は持てないもんね~とか思いながら、トボトボ歩きました。
ホテル正面にバスが止まっているのかなと思いきや、なんとスタッフ用の通用口?を通り、薄暗い裏口からバスに乗り込みました。
この時には「バイ菌には正面玄関さえ使わせてくれないのね、ふん」と
ひねくれた考え方になっていました(笑)
全体をビニールで目張りされたような車内は、まさに「ウイルスパニック映画」。これって本当だったんだー!と、色んな意味で笑ってしまいました(笑)
地味にメンタル削られるやつだわ…。
成田空港の検疫対象で陽性になった場合は、必ず成田周辺の隔離施設となります。
強制隔離ホテルが都内だったとしても、陽性となれば成田周辺へ戻されるようです。
私が宿泊した陽性者隔離ホテルは「マロウドインターナショナル成田」というホテルでした。
Point② 陽性者隔離ホテルのルール
マロウドインターナショナル成田のスタッフは、もちろん防護服ではありますが、荷物を持ってくれたり、書類を手渡ししてくれたりと、そこまで「バイ菌」扱いされているという印象を与えない対応でした。(これ、まじで大事)
ただ、パスポートをアクリル板ごしに張り出され、向こうにいる看護師やスタッフにジロジロと確認されます。さらし者にされているような感覚は少々ありました…(苦笑)
Point③ 隔離ホテルで聞かれたこと
空港や強制隔離ホテルで聞かれた事と同じ事を、またここでも聞かれました。
引継ぎ・情報共有はそこまでしっかり出来てないのか…?という印象でしたね。
Point④ 気になるホテルの設備は?
こちらは今回、私が7日間隔離されたお部屋です。昭和感…?は否めないですが、イマドキなコンパクトホテルに比べると広々としていました。
これ本当に重要で、後々このちょっとした広さに救われることになります。
ペットボトルの水やマスク、タオルやトイレットペーパーなど、7日間過ごすには十分な量が最初から置いてありました。枕カバーとシーツの替えも置いてあり、清潔に保てるのは嬉しいポイント。
恐らく、発熱などで汗をかいたり、体調不良でベッド周りが汚れてしまう方に対する配慮でもあるのでしょう。
水は、この他に毎食500mlミネラルウォーターが1本ついてきます。1日中ずーっと水やお茶を飲んでいる私でも十分足りたので、ほとんどの場合は大丈夫だと思います。万が一もっと欲しい場合は、事務局に電話すれば持ってきてもらえますので、ご安心くださいね。
《 隔離2~6日目 》ひたすら発症しない事を願う日々…!
この期間は、ただひたすら無症状のままでいることを願う日々でした。
発熱や喉の痛みなど、軽症だとしても何かしら症状が出てしまうと、それに応じて隔離期間が延長されてしまうのです。
サドンデスルール…(震)
特に毎日の検温には、神経がすり減った気がします。
女性は特に体温に差があるのは普通ですが、そんな微妙な変化もこの時の私にはストレスでした。
あとは、ただひたすら「孤独」と「暇」との戦い。
この期間、シングルにしては広々とした間取りに、本当に救われました。
少しイスを寄せれば、人ひとりが暴れられるだけのスペースができるので(笑)、私はここで身体を動かしたり、ストレッチしたり、踊ったり(笑)していました。
Point⑤ 隔離中の基本スケジュールとは…?
皆さん気になるところだと思います!
隔離中は主にこのようなスケジュールで過ごすことになります。
1日2回の検温・体調報告は、時間の少し前に「報告はお済みでしょうか。まだ入力されていない方は8:00までにご入力をお願いいたします。」といったアナウンスが館内放送で入りますので、忘れる心配はそこまで無いと思います。
ちなみに、入力を忘れると、部屋の内線に直接電話が来ますので、ご注意くださいね(笑)
お弁当の配布は、10~15分前後する事はあります。お弁当は、毎度お部屋のドア前の椅子に置かれていて、時間になると「お食事の配布が終わりましたので、マスクを着用してお取りください。」とアナウンスが流れます。
アナウンスが入ると、皆さん一斉に取りに出るので、私は何となく時間をずらしてました。
上下スウェット&ちょんまげ頭を見られたくない乙女心(笑)
そんなスケジュールで毎日を粛々と過ごし、帰宅日を夢見ていました。
《 隔離7~8日目 》やっと…念願の帰宅!
隔離7日目(最終日)、いつもはチャットのみの健康報告ですが、この日は2回とも(8:00 / 16:00)健康管理センターから部屋の内線に電話がありました。
帰りたいが為に、症状を隠したり、平熱だと嘘をつく人も
中にはいるようです。(気持ちは分からんでもないけど…苦笑)
隔離8日目、朝一で自主隔離明けの夫に車で迎えに来てもらいました。
帰宅する車の中、夫に「話かけんじゃねえ」オーラを出しながら静かに涙を流す私なのでありました…笑
え?本当に7日間?1か月くらいだったんじゃな~い?
という程、本当~に長く感じる隔離期間でした…。
タイを出発したのが、とても昔のように感じました。
普段ぐうたらしていると1週間なんてあっという間なのに
この7日間ほど長い1週間はありませんでした。
まとめ
LEOさん、貴重なお話しありがとうございました!
現場のリアルな情報、すごく勉強になりました。
いつ自分が「陽性者」になるか分からない状況です。
「あれだけ気を付けていても」です。
他人事と思わず、もしも自分が…家族が…、そう常に警戒しておくべきだなと
改めて実感する体験でした。
日本の水際対策、ちゃんとワークしていないのでは?という印象も受けましたが…
正直、私もそう思います…。
毎日発表される「今日の感染者」、あれ、どんぶり勘定なんじゃ…?
くらい思ってしまう自分もいます。
とは言え、陽性者施設というリスクの伴う場所で働くスタッフには
感謝しないといけないですね。(対応が冷たい人も含めて…)
本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。
色々とネットやSNSで探してみたが、やはり空港検疫で陽性となった人のエピソードは少ない。
情報が無くて不安だった方、
当事者になってしまった方、
もしも家族がそうなったら…と不安に思っている方、
その他、色々な理由でこの記事を読んでくださっている方にとって、少しでもお役に立つ記事になってくれればと思う。
「明日は我が身」という気持ちで、過ごしていかないとけないんだなと痛感した。
LEOさん、ご協力いただき、本当にありがとうございました!!
A big thank you to all who read through!
written by LEO & Ellie & Tio
コメント